キューバ南東部(なんとうぶ)のグアンタナモには米国(べいこく)の海軍基地(かいぐんきち)がある。100年以上(ねんいじょう)にわたり租借(そしゃく)されてきた地(ち)だ。そこはキューバであってキューバではなく、でも米国(べいこく)かというと、それも違(ちが)う。この“無法地帯(むほうちたい)”を利用(りよう)し、米国(べいこく)はテロ(てろ)容疑者(ようぎしゃ)への拷問(ごうもん)を行(おこな)った。
元収容者(もとしゅうようしゃ)の手記(しゅき)を読(よ)むと、その非道(ひどう)さに言葉(ことば)を失(うしな)う。激(はげ)しく殴(なぐ)り、母親(ははおや)を拘束(こうそく)すると脅(おど)す。侮辱(ぶじょく)し、性的行為(せいてきこうい)を強(し)いる。さらには無理(むり)やり何度(なんど)も大量(たいりょう)の水(みず)を飲(の)ませ、眠(ねむ)らせない(モ(も)ハメドゥ・ウルド・スラヒ著『グアンタナモ収容所(しゅうようじょ) 地獄(じごく)からの手記(しゅき)』)。(」)。)
拘束日数(こうそくにっすう)に期限(きげん)はなく、拷問(ごうもん)はいつ終(お)わるとも分(わ)からない。水責(みずぜ)めに耐(た)えかねて、モハメドゥ氏は虚偽(きょぎ)の自白(じはく)をした。不条理(ふじょうり)な苦(くる)しみに打(う)ちのめされた彼(かれ)の言葉(ことば)は悲(かな)しい。「私(わたし)は水(みず)を飲(の)む時間(じかん)と量(りょう)を自分(じぶん)で決(き)められることがこの上(うえ)もなくうれしかった」。
本(ほん)を貸(か)してくれる看守(かんしゅ)もいた。一番面白(いちばんおもしろ)かったのはサリンジャーの『ライ麦畑(むぎばたけ)でつかまえて』(」)だったという。「イノセンス」を重要(じゅうよう)なテーマとする米文学(べいぶんがく)の名作(めいさく)が、悲惨(ひさん)な虐待(ぎゃくたい)の場(ば)で読(よ)まれていたとは何(なん)たる皮肉(ひにく)か。
米国(べいこく)は不思議(ふしぎ)な国(くに)だ。世界(せかい)で最(もっと)も豊(ゆた)かで、民主主義(みんしゅしゅぎ)を重(おも)んじる国(くに)でありながら、無法(むほう)な暴力(ぼうりょく)が跋扈(ばっこ)(ばっこ)する。正義(せいぎ)と不正義(ふせいぎ)。ちぐはぐな共存(きょうぞん)は、この世界(せかい)を破壊(はかい)しかねない危(あや)うさをはらむ。
同時多発(どうじたはつ)テロ(てろ)から25年(ねん)。無数(むすう)の血(ち)が流(なが)れたが、憎悪(ぞうお)は重(かさ)なり、紛争(ふんそう)は尽(つ)きない。グアンタナモの収容所(しゅうようじょ)は閉鎖(へいさ)されず、テロ(てろ)の容疑者(ようぎしゃ)の拘束(こうそく)も続(つづ)く。悲劇はまだ、終わっていない。
本(ほん)を貸(か)してくれる看守(かんしゅ)もいた。一番面白(いちばんおもしろ)かったのはサリンジャーの『ライ麦畑(むぎばたけ)でつかまえて』(」)だったという 이 가을에 책..독서 한번 해봐요. 우리 같이..